2022年護摩木・丸香づくりの記録(随時更新)

護摩木や護摩支具は、たいてい手づくりでまかなっています。
火を焚くだけではなく、護摩に関わることすべてが護摩修行です。
これまでずっと、このやり方でやってきました。
みんなといっしょに護摩を続けるスタイルです。

護摩修法で焚く護摩木は、2種類あります。
・燃料(薪)としての役割をもつ「段木(だんもく)」
・供養としての役割がある「乳木(にゅうもく)」
 乳木には、二十一支と百八支がありますね。

まりちゃん

護摩をつきつめると
護摩木や護摩支具は
やっぱ手づくりだな

いのしし

これだけの護摩木
ほんとうに焚けるの..

住職

おつくりいただいた護摩木を一本のこらず焚きあげ、
護摩で生じた功徳をみんなの利益のために回向いたします。
他者のために汗を流す、みなさまの菩薩行に感謝です。

目次

2022年 護摩木づくりの記録(随時更新)

護摩木づくりは、護摩を焚く真言寺院であれば、
どこでも見られた日常の風景でした。
いまではすっかり見られなくなりましたね。
消えゆく護摩の文化をここにとどめておきます。
ほんとうは護摩の真髄って、ここにあるんですけどね。 
以下、冗長を顧みず紹介します。

1月|護摩木搬出〈護摩木小屋から本堂へ〉

1月10日 森さんに手伝ってもらって、護摩木小屋から段木20ケース(1ケース約340本入り)本堂へ運びました。節分、北斗護摩祈祷で使う護摩木です。

3月|護摩木搬出〈護摩木小屋から本堂へ〉

3月6日 1月搬入した護摩木を焚いてしまったので、新たに護摩木を運んでいただきました。段木24ケース、二十一支1ケース。無縁さんのあと、お疲れのところ、ありがとうございました。

4月|丸香づくり、材木の搬入(作業小屋へ)、二十一支、段木、付け木

4月3日 無縁さん浄行のあと、檀信徒会館で丸香を作りました。中村さん、宮さん、高村さんご夫妻、西川さん、米沢さん、出村さん、柏さん、のり子さん、おつかれさまでした。

4月8日 護摩木を本堂へ搬出したぶん、新たに作らないと、護摩が続けられません。
新たな材木を2パレット搬入。ちえこさん、G産業さん、木の芽会のみなさんのおかげです。

パレット (Pallet)
フォークリフトで荷物を移動するときに使う荷台。(『大辞林』)

搬入作業だんどり(中村さん)・トラック借用(相坂さん)・搬入作業(長谷川さん・米沢さん)

護摩木をつくる材木を搬入する(金沢宝泉寺)2022年4月8日
護摩木をつくる材木2パレット搬入(金沢宝泉寺)2022年4月8日

作業は、車両から降ろして、作業小屋の前に材木を積み上げ、ブルーシートをかけるところまで
1.5〜2トンくらいあるかな。今年後半から来春用の段木をつくります。

材木を作業小屋の近くに積みあげる(金沢宝泉寺)2022年4月8日
材木を作業小屋の近くに積みあげる(金沢宝泉寺)2022年4月8日

4月9日 段木を後回しにして、まずは二十一支からスタート。長谷川さん、米沢さん。二十一支の縦引き。

4月10日 二十一支の縦引きと横引き、終了。次に、段木を少々..

護摩木をつくる作業小屋(金沢宝泉寺)2022年4月10日
二十一支をつくる(金沢宝泉寺)2022年4月10日

4月11日 段木スタート。ほぼ1パレットの縦引き終わる。

護摩木をつくる(金沢宝泉寺)2022年4月10日
1パレットぶんの縦引き(金沢宝泉寺)2022年4月10日

このあと、規定の寸法に横引きし、あまった木切れは残しておいて、後日、二十一支をつくります。のこりの切れ端と引き粉は、薪ストーブの燃料となります。けっきょく何ものこりません。

作業の大半は、長谷川さんと米沢さん。裁断作業中、住職は何をしているかというと、材木を扱いやすいよう、似通った長さに分類整理。米沢さんが不在のときだけ、丸鋸を回す長谷川さんの手元を手伝っています。反対側に立って、材木を引っぱるだけですが、、

護摩木をつくっていると、癒やされます。なにもむつかしい作業はなく、ただの繰り返し。それでも退屈しません。

私たちは、生きているかぎり、いろんなことがあります。たまには、ムシャクシャすることも。でもね、ここに立つと、考えごとは終わり。護摩木づくりほど、心地よくアタマをからっぽにできるものはありません。

護摩の周辺には、いままで考えたこともないようなことを考えるきっかけ、ハッとさせられる仕掛けが組み込まれています。

4月13日 護摩木をおさめる収納コンテナ10個追加注文。中村さん、石田さん、お世話になります。

4月14日 連日の陽気から一転。今朝は肌寒い。
・11日に引きのこした材木を縦引き。長谷川さん、米沢さん
・備蓄した付け木を割る。

付け木(金沢宝泉寺)2022年4月14日
付け木(金沢宝泉寺)2022年4月14日


・HiKOKI丸鋸FC7MA2のモーターから異臭。経年劣化かな。5年間お世話になりました。すぐさま、マキタ丸鋸5806BA(山澤さん寄贈)と入れ替え、ついでに歯も交換。
・試運転して、横引き開始

4月15日 横引きの続き、できたものからコンテナ仮収納。収納コンテナ10ケース着。

4月16日 1パレット横引き終了。連日おつかれさまでした。

4月19日 段木の切れ端から二十一支

4月22日 段木の切れ端から二十一支完了

明日の準備(檀信徒会館玄関にタープを張って、戸外で作業できるようにしていただきました)
雨天決行。準備万端です。

4月23日 午前9時から段木と二十一支の墨つけ。若宮ご夫妻・森さん・長谷川さん・米沢さん・堀田さん・深見さん・中村さん・石田さん・宮村さん・出村さん・柏さん・のり子さん、おつかれさまでした。

護摩木に墨をつける(金沢宝泉寺)
護摩木に墨をつける(金沢宝泉寺)
護摩木に墨をつける(金沢宝泉寺)
護摩木に墨をつける(金沢宝泉寺)

終わって、タケノコ・タラノメ・フキなど山菜取り、焼きいも。

午後1時より前田さんの工場で段木づくり1パレット。作業の続きは、明日9時から。

4月24日 午前9時から前田さんの会社で段木づくり。段木7200本!

4月25日 午後1時から前田さんの工場で段木1820本! 
前田ご夫妻、長谷川さん、米沢さん、おつかれさまでした。

護摩木をつくる(金沢宝泉寺)2022年4月25日
護摩木をつくる(金沢宝泉寺)2022年4月25日

4月29日 今月作ったすべての段木に墨を付けました。

4月31日 乳木八千枚の下準備

まりちゃん

4月中、ずっと護摩木づくりでしたね
おつかれさまです

5月|段木と二十一支の洗浄と天日干し

5月4日 段木の洗浄と天日干しを行いました。

護摩木の天日干し(金沢宝泉寺)2022年5月4日
護摩木の天日干し(金沢宝泉寺)2022年5月4日

高村さんご夫妻・谷森さんご夫妻・若宮さんご夫妻・桜井さん2名・大町さん・中村さん・林さん・長谷川さん・米沢さん・宮さん・石田さん・安川さん・松田さん・金子さん・長野さん・柏さん・出村さん・のり子さん

みなさま、おつかれさまでした!

護摩木の天日干し(金沢宝泉寺)2022年5月4日
護摩木の天日干し(金沢宝泉寺)2022年5月4日

5月28日 境内で付け木を採取する長谷川さんと米沢さん。

後日、チェーンソーとナタを駆使して、付け木のを切り出します。

付け木を採取する(金沢宝泉寺)
付け木の採取(金沢宝泉寺)2022年5月28日
住職

木を根っこまで使い切って、
護摩がおわります。

6月|収納ボックス追加購入

6月10日 収納ボックス10箱追加購入(木の芽会)。仮収納していた護摩木を収納ボックスへ移す。

7月|丸香・護摩木搬入

7月3日 丸香をつくりました。
中村さん、西川さん、西川さんお友だちさん、高森さん、石田さん、森さん、羽場さん、米沢さん、禮子さん、レオ君ありがとうございました。みなさん、手慣れてますね! あっという間です。

7月3日 護摩木小屋から本堂へ護摩木搬入。
森さん、羽場さん、米沢さん、ありがとうございました。

9月|丸香・護摩木搬入

9月17日 二十一支の洗浄と天日干し
おつかれさまです。松田さん、高村ご夫妻、長谷川さん、米沢さん、かずみさん、ちえこさん、まりさん、禮子さん、のりこさん、みなさん、おつかれさまでした。

護摩木の天日干し(金沢宝泉寺)
護摩木の天日干し(金沢宝泉寺)

10月|丸香

10月2日 無縁さん浄行のあと、続いて丸香をつくっていただきました。ありがとうございます。

11月|八千枚乳木搬入

11月17日 松田さんが丹精込めて削ってくださった八千枚乳木を搬入。

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石川県金沢市子来町57
076-252-3319
宝泉寺
いのしし

こんな面倒なことやめて
どっかで買えばイイのに..

まりちゃん

護摩のこと
わかってないね

金沢 摩利支天 宝泉寺 オンマリシエイソワカ

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