2017年 護摩木づくりの記録

2017年、護摩木づくりの記録です。
みなさんに助けていただいて、護摩が続けられています。
どうもありがとうございます。

目次

2017年 護摩木づくりの記録

住職

おつくりいただいた護摩木を一本のこらず焚きあげ、
護摩で生じた功徳をみんなの利益のために回向いたします。
他者のために汗を流す、みなさまの菩薩行に感謝です。

護摩木の製作 金沢宝泉寺
護摩木の製作

いよいよ、平成29年度の護摩木づくりが始まりました。作業小屋の環境が整ってきたので、作業効率が上がりました。

ついでに日立製丸ノコ一台新調。軽快な切れ味です。

つくった護摩木に墨を付ける〈5月5日〉

護摩木の根元をみきわめて、しっかり墨をつけ、収納ケースにおさめます。

この後、護摩木を1本ずつ水で洗って、天日干し。再びケースに収納する作業が続きます。

墨つけが終わり次第、護摩木小屋にどんどん収納していきます。

まりちゃん

当山の護摩木は、こうした心ある方々の数々の浄行によってつくりだされます。修法するだけが護摩ではありません。護摩木をつくるところからすでに護摩がはじまっています。

 護摩木の洗浄と天日干し〈5月7日〉

よく晴れた日、護摩木を洗って、天日干しをします。ざっと並べて4000本。まだまだ足りません。この作業を何度も繰り返します。

とはいえ、これは「段木(だんもく)」をつくる作業。段木だけでは護摩の修法ができません。このあと「二十一支」と「百八支」です。順次、つくってゆきます。

 みんなで昼食〈5月7日〉

みんなで昼飯 宝泉寺

みんなで昼食。魚介カレーとサラダ。そして、差し入れの巻きずし、おはぎ。ごちそうさま!

護摩木を洗って、乾かす(2017年9月16日)

残りの護摩木を洗いました。おかげさまで、アッという間に乾いて、護摩木小屋に収納できました。多数お手伝いくださり、感謝申しあげます。

作業してると、なにも考えず、無心になれますね

護摩木を流水で洗った後、護摩木を井桁に組んで乾かします。その作業を手伝ってくださった人の言葉です。

洗い清めた護摩木を一本一本ていねいに積むだけで、心が落ち着いてきます。

まりちゃん

きれいな水で洗って、カラカラに天日干しされた護摩木は、ツルツルのピカピカ。自心の源底をみつめる修行は、ここから始まっています。なにもかもが、護摩です。

まさかの雨、室内乾燥(2017年9月)

護摩木を洗って、天日干しを始めたところ、突然の夕立。

ぬれた護摩木を広間に運んで、室内で乾燥させることにしました。

しっかり洗ってよく乾いた護摩木で護摩修法すると、煙が少なく、美しい火焔光を放って、よく燃えます。

当山の護摩は、準備の段階から手抜きはありません。

護摩木を作って洗って乾かして数えてヒモでしばって、護摩木の完成。

そしてその護摩木を使って護摩修法。拝んで焚いて掃除して、次の護摩の準備。

ただ、このくりかえし‥。これが護摩修行なんですよね。

端材から一度に大量に護摩木をつくっていただく〈11月11日〉

前田さんのご協力を得て、端材から一度に大量の護摩木を作っていただきました。

ヒモで束ねた材木をそのまま規定の寸法に裁断してゆくんですね。すごい!

当日、お手伝いくださった皆様に重ねて感謝申しあげます。

まりちゃん

これまでの私たちの作業工程を知って、前田さんはびっくりしておられました。これまで10日以上かかっていた作業が機械を使えば、わずか半日。仰天です!

皆様のお力添えをいただいて、護摩を続けさせてもらっています。ありがたいことです。

護摩祈祷 宝泉寺

あわせて目を通していただきたい記事があります。

金沢 摩利支天 宝泉寺 オンマリシエイソワカ
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