仏教史研究ハンドブック

仏教史学会編『仏教史ハンドブック』法蔵館
画像出典:仏教史学会編『仏教史ハンドブック』法蔵館。

今年読んだ本で、一番ハマったのが、これ!

仏教史研究ハンドブック

なんとなくわかっているようで、よく知らないことが、いっぱい‥

各項目ごと、コンパクトにまとめられているので、読みやすいです。

大切な基礎資料や参考文献など、あげてくださっています。

ページをめくりながら、仏教が来た道をたどります。

楽しいですよ〜

仏教史研究ハンドブック 仏教史学会〔編〕

インド、アジア諸国・地域、中国・朝鮮半島、日本の〈仏教史〉に関する研究テーマを地域横断的、通時代的に見渡しながら、わかりやすくコンパクトにまとめた入門書。

仏教史を学び始めたい人、はば広く、深く知りたい人に最適!

法蔵館 定価:2,800円(税別)

法藏館
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ちょっと、ビックリ!

たとえば、日本における神仏習合(しんぶつしゅうごう)のページです。

そもそも「神仏習合」といえば、日本古来の神さまと外来宗教である仏教とを結びつけた信仰のこと。すでに奈良時代から寺院に神さまがまつられたり、神社に神宮寺(じんぐうじ)というお寺が建てられていました。

そこで神さまに捧げるために、お坊さんがお経を読んで、神さまが仏教を守る‥ そんな、持ちつ持たれつの間がら。それを「神仏習合」といいます。

なのでテッキリ、日本で生まれた信仰のカタチだと思っていました。

ところがです。

神仏習合に関する研究史は膨大であるが、その最初のものとして注目されてきたのは、辻善之助の研究である。
辻は、仏教伝来以後の神仏習合が護法善神思想から神身離脱思想へ、そして本地垂迹説へと段階的に展開する構図を指示した。

明治期に辻が提示したこの習合の構図が、以後定説的に取り扱われ、神仏習合が生まれた背景について、思想的側面や社会経済史的側面から考察が進められてきた。

そこに大きな転換が生まれたのは、1990年代半ば以降である。

神が仏教に帰依したいと願う神身離脱と類似の表現が、中国の史料(『梁高僧伝』巻1「安世高伝」など)に見出されることが注目され、神身離脱や護法善神の思想は日本で生まれたものではなく、仏教と同様に大陸からもたらされたものであることが明らかにされた。

これまで、日本国内で発生し、完結すると考えられてきた神仏習合というテーマが、広くアジア地域の問題として拡大されることになった。

(『仏教史ハンドブック』第3部 日本 第1章「日本古代」P.186-7)


神仏習合は、日本国内で生まれて段階的に展開した思想ではなく、神仏習合の理論自体、中国仏教からの影響だったんですね。はじめて知りました。

日本だけではなく、中国の神仏習合の史料まで、目を通しておかないといけませんね。
最近の仏教史研究の深さと広がりの一端をかいまみる思いがしました。

まりちゃん

仏教史研究ハンドブック片手に
仏教巡礼の旅に出かけましょう。
いざ、時空を超えて!

金沢 摩利支天 宝泉寺 オンマリシエイソワカ
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