第2回火伏せまつり(2018年8月5日)

第2回火伏せまつり 宝泉寺

お天気に恵まれ、待ちに待った火伏せまつりが行われました。

長く続くとイイですね。

目次

金沢の歴史と文化を守る「鎮護の祭り」

2018年8月5日(日)9時30分
開祭式(ひがし茶屋街広見周辺)

金沢の歴史と文化を守る
鎮護の祭り
第2回 火伏せまつり

金沢市の代表的観光地である東茶屋街。

そこから続く卯辰山山麓の町並みには、歴史的価値のある寺院・神社が多くあります。多くの木造建築物がある古き良き町並みには、金沢の趣ある風情を残す反面、実は消防車が入れないほど細い道が多い、火災に弱い地区でもあるのです。

このたび、北陸大学武田研究室や北陸大学柔道部の学生が、地域の方々と協力して、防火活動イベント「火伏せまつり」を企画しました。

住んでも良し、訪れても良い魅力ある金沢の歴史的町並みを一緒に守りましょう。

主催:北陸大学火伏せまつり実行委員会(武田研究室)
共催:サムライ金沢株式会社
協賛:辰巳科学株式会社、フィリップ モリス ジャパン合同会社、フォアビジョン株式会社、加賀木材株式会社、金澤東山・ひがしの町並と文化を守る会、長野ポンプ株式会社
特別協力:金沢市第二消防団馬場分団、浅野川分団、森山分団、金沢第一消防団材木分団、北陸大学柔道部・卓球部、宝泉寺、宇多須神社、東山菅原神社
協力:金沢馬場公民館、材木公民館、森山公民館、石川県スポーツドクター協議会、東山親和会町会、八幡町親交会、子来町町会、株式会社卯野商会
後援:石川県、金沢市、陸上自衛隊金沢駐屯所、国連大学(IAS)いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット、NHK金沢放送局、公益財団法人金沢青年会議所、卯辰山山麓まちづくり協議会

【お問い合わせ】
北陸大学火伏せまつり実行委員会(武田研究室)
〒921-1180  石川県金沢市太陽が丘1−1
TEL.076-229-6111

(2018年「火伏せまつり」ちらし)

第2回火伏せまつり 宝泉寺
開祭をしらせる半鐘を打つ北陸大学柔道部大坪君 宝泉寺

5日午前9時45分、宝泉寺の半鐘を合図に開会式スタート

勢いよく半鐘を打ち鳴らすのは、北陸大学柔道部大坪君です。ふつう寺院で、法要の始まりを告げる「三通三下」(さんつうさんげ)の鐘を3回くりかえして打っていただきました。なかなか上手でしたよ。

第2回火伏せまつり 宝泉寺
水が入った風船を投げ、ささやかな「涼」を提供する消防団員さん

宝泉寺の階段を駆け上がる

ひがし茶屋街周辺でのセレモニーを終え、北陸大生が宝泉寺の石段を駆け上がってきました。各自手には、それぞれ消火器を持っています。

参道の途中で、消防団員の方々が水の入った風船を汗だくで走ってくる学生さんに投げ、ささやかな「涼」を提供していました。こういったきめ細やかな配慮は、さすが消防団員さん。クールです!

第2回火伏せまつり 宝泉寺
くす玉に向かって放水する学生さん、あたたかく見守る消防団員さん

火伏せ、放水! 鎮火。

目指すは、彼方に見える金沢城を背景にした「くす玉」です。学生さんたちは、それに向かって、持参したポンプで勢いよく放水。くす玉が割れて「火が消えました」という垂れ幕が出るまで水をかけます。

ほのぼのとした「火伏せ」に童心に帰って、みんな笑顔でした。

そのあと宇多須神社で表彰式や防災祈願、閉式が行われ、盛会のうちに幕を閉じたようです。

第2回火伏せまつり 宝泉寺
役目を終えた消火器(中に水が入っていました。再利用可能だと思われます。)
まりちゃん

日常生活で消火器を使う機会はめったにないので、消火器の扱い方を学ぶよい機会ですね。「備えよ常に!」ありがとうございました。

住職

みなさま、おつかれさまでした。事前に武田先生からお預かりした「火の用心」のお札を開眼。イベント関係者の無事安全を祈願させていただきました。

ひがし茶屋街 火災から守れ

「北国新聞」2018年8月6日
「北国新聞」2018年8月6日

北陸大生ら「火伏せまつり」

北陸大生らでつくる委員会は5日、ひがし茶屋街で防火活動イベント「火伏せまつり」を初めて開催し、金沢の歴史的街並みを火災から共に守ることを地域住民や観光客に呼び掛けた。学生や消防団員に加え、住民、観光客らも飛び入り参加してバケツリレーや消火器を使った的当てゲームなどを繰り広げ、楽しみながら防災意識を高めた。

ひがし茶屋街 火災から守れ

火伏せまつりは、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の卯辰山麓の木造平屋建て家屋が2015年8月に全焼したのを受け、火災現場近くにある宝泉寺(子来町)の辻雅榮(がえい)住職が発案した。北陸大学の武田幸男教授が中心となって企画、実行委員会をつくって準備してきた。

武田教授によると、ひがし茶屋街周辺や卯辰山麓地区は歴史的な木造建築が密集し、消防車が入れないほど細い道が多く、火災が起きると延焼の恐れが大きい。消防車が駆け付けるまでに時間を要するため地域住民による初期消火が重要となり、地区全体の連携と防災意識の向上を目的に実施された。

北陸大と市卯辰山麓地区まちづくり協議会は昨年、街並み保全と防災に関する連携プロジェクトの覚書を交わしている。

ゲーム形式で意識高め

参加者はひがし茶屋街入り口から宝泉寺までの200メートルをバケツリレーした。的当てゲームでは、3メートルの高さに設置されたくす玉を目掛けて消火器を操作した。観光客として参加した消防団員の高柳博文さん(37)(新潟県)は「初めての経験で新鮮だった。地元にも地域住民が楽しめる防火訓練があればいい」と笑顔を見せた。

北陸大学武田研究室は火伏せまつりを皮切りに、ひがし茶屋街周辺に新たな消火器の設置を呼び掛けるなど、防火対策の強化に乗り出す予定だ。武田教授は「このイベントが地域に根付き、地域住民が自発的に防火を取り組むようになればいい」と話しかけた。

(「北国新聞」2018年8月6日)

時代が変化しても、かわらない教え
  • 底ぬけに人を信ずる人間となろう
  • よろこんであたえる人間となろう
  • いのちをたいせつにする人間となろう
  • かんがえぶかい人間となろう
  • しめいに生きる人間となろう
  • 規律あるしあわせをよろこぶ人間となろう

子ども支援ネットワーク全青協

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