火伏せまつり発案までの経緯
2015年8月19日未明、宝泉寺の隣、木造平屋建て家屋から出火し、全焼する火事がありました。
いち早く消防車が駆けつけてくださいましたが、子来町は道路が狭く、急な坂道(子来坂)もあり、おまけに駐車スペースも多くありません。せっかく来ていただいた消防車も数珠つなぎになるだけで、実際に放水するまで大変だったことを覚えています。
当日、風がなかったのが、せめてもの救いでした。もし風があれば、山ノ尾さんも宝泉寺も延焼していました。
今春、子来町の総会で、
「町内で火事がおこったとき、バケツリレーで初期消火するというのも一案ですね。それになにより、日頃から、防災の意識を高めておきたいです。たとえば浅野川から宝泉寺までバケツリレーをするとか、そういったイベントをしながら、地域の連携を高めたいですね」
と、提案申し上げたところ、前町内会長の武田先生(北陸大学)が、さっそく卯辰山麓地区まちづくり協議会さんに持ちかけられました。
そして現実のものとなりました。それが火伏せまつりのはじまりです。みなさまには心より感謝申し上げます。
火事は、本当に怖いです。あってはならないことです。
及ばずながら、小生も、みなさまと力を合わせ、大切な町並みを末長く守り伝えてゆくお手伝いをいたしたいと思っています。
重伝建地区で家屋全焼
金沢「卯辰山麓」、女性けが
19日午前1時4分ごろ、金沢市東山1丁目の家屋から出火、木造平屋建ての建物が全焼し、約1時間50分後に消し止めた。家屋は重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)の「卯辰山麓」にあり、屋内で就寝中だった女性(38)が逃げ出す際に両足にする傷を負い、救急搬送された。
家屋は、伝統的建造物とは異なる一般的建造物に区分けされている。金沢東署によると、女性は数日前から家屋に寝泊まりしており、煙に気付き119番通報した。同署と市消防局は19日午前から実況見分し、出火原因を調べている。
同署や市によると1922(大正11)年建造の元喫茶店で、アトリエに改装予定だった。家屋は都内の法人が所有し、演劇関係者がよく出入りしていたという。
炎を上げる家屋=19日午前1時22分、金沢市東山1丁目
(北國新聞 2015年8月19日)

第1回火伏せまつりは、台風接近で中止


2017年8月8日(火)10:30浅野川スタート
10:30 第一陣 水のくみ上げ・バケツリレー
11:00 第二陣 宇多須神社で放水・満水タイムトライアル
11:30 第三陣 宇多須神社から水のくみ上げ・宝泉寺で放水
金沢市の代表的観光地である東茶屋街。そこから続く卯辰山山麓の街並みには、歴史的価値のある寺院・神社が多くあります。歴史的価値のある寺院・神社が多くあります。多くの木造建築物がある古き良き町並みは、金沢の赴きある風情を残す反面、実は消防車が入れないじょど細い道が多い、火災に弱い地区でもあるのです。
このたび、北陸大学と卯辰山麓地区まちづくり協議会が中心となり、防火活動イベント「火伏せまつり」を企画しました。学生と地域が協力して、古来からの人力消火法「バケツリレー」で浅野川から宇多須神社・宝泉寺まで水を運びます。このイベントを通じ、地域野防災意識を高め、金沢の歴史的町並みを守ります。
主催:北陸大学火伏せ祭実行委員会(武田研究室)
共催:金沢市卯辰山麓地区まちづくり協議会
協賛:サムライ金沢株式会社、辰巳化学株式会社、ファアビジョン株式会社、
協力:東山1丁目会(案)、子来町町会、宇多須神社、宝泉寺
後援:石川県(案)、金沢市(案)、金沢市消防局(案)、陸上自衛隊金沢駐屯地、国連大学(IAS)いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット、馬場校下連合町会、馬場校下防災委員会・防災委員会
お問い合わせ
北陸大学火伏せ祭実行委員会(武田研究室)
〒921−1180 石川県金沢市太陽が丘1-1
TEL.0760-229-6111

