毎月1日午前11時から護摩と法話があります。

毘沙門天|宝泉寺の仏像

毘沙門天像(部分)宝泉寺

もう一つ、宝泉寺の仏像を紹介します。毘沙門天(びしゃもんてん)です。

この寺の仏像は、どなたさまも護摩の薫香で真っ黒ですね。案の定、毘沙門天も真っ黒け!

鎧兜に身をかため、左手に宝塔をささげ、右手に三股戟をとって、足の下には1匹の邪鬼を踏んで立っています。

毘沙門天は、もともと最勝園とか有財城とかいわれるほど、りっぱな国の王様だったそうです。それがのちに仏さまに帰依され、その護衛の役をかって出られたのです。それでいつも仏さまのおそばにいて、たくさんのお説法を聞かれたので「多聞天(たもんてん)」とも呼ばれています。

お経には、

忍辱(にんにく)の鎧、精進(しょうじん)の甲を着け、三股戟を持ちて三毒の煩悩を降伏し、三部の諸尊を顕得す

と書いてあります。

「忍辱の鎧」とは、どんなことがあっても耐え忍ぶということです。外からどのような腹の立つ矢が飛んできても、たとえ身体に突き刺さっても、心に深く傷を残したり、我を忘れて怒ったりしない。早くきれいさっぱり抜き去ろうと焦らない、うろたえない。

甘い誘惑にもじっと耐え忍んで、天狗になったり、調子に乗らない。決して正しい道を踏みはずさない決意のあらわれです。

「精進の甲を着ける」とは、あせらず、あわてず、あきらめない努力を毎日続ける。

「三毒の煩悩」とは、むさぼりといかりと迷いの心。それを三股戟という先端が三つに分かれた鉾(ほこ)でもって、三つの毒を打ち破って、清らかな心を取り戻す。

「三部の諸尊を顕得す」の三部とは、仏さまのもつ慈悲の徳(蓮華部)と智慧の徳(金剛部)それら二つを合わせて高めた徳(仏部)。これらすべての徳性をもつことができたら、あなた自身が仏さまだという生き方のことです。

毘沙門天は、こういった生き方、豊かな人生行路の守護神。私たちを正しく見守ってくださる福徳の神。ありがたいですね。


毘沙門天の評価
頼もしさ
(5.0)
パワー
(4.0)
傾聴力(聞く耳)
(5.0)
親しみやすさ
(3.5)
恐ろしさ
(2.0)
総合評価
(4.5)

こうした守護神にまもられて、私たちはおまいりを続けさせてもらってるんですね。毘沙門天が左手にささげ持つ宝塔私たちの心のよりどころ宝の泉の寺、宝泉寺です。あなたも、この道場で福徳の神に守られる生き方を身につけてください。さあ、ごいっしょにおまいりしましょう!

まりちゃん


木造 毘沙門天像 一軀(宝泉寺所蔵)

 

室町時代

像高66.3cm

寄木造り、玉眼入り

 

左手に宝塔をささげ、右手に三股戟をとって、岩座の上に横たわる邪鬼を踏んで立つ毘沙門天像。

 

本堂奥之院におまつりされている。

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