〒920-0836 金沢市子来町57
電話 076-252-3319
高野山真言宗 宝泉寺
通称「五本松」(ごほんまつ)
\ 宝泉寺は、ココ! /
たいへんな大雪でした。
ここまで積もると、危険です。
案の定、被害を被りました。
当日、降雪のため、JR金沢駅から大阪駅へ向かう列車(JR特急サンダーバード)に1時間40分の遅れがありましたが、なんとか大阪に行くことができました。
しかし翌朝、金沢行きの特急サンダーバードが運休。しかたなく、新大阪から新幹線で東京を経由して、なんとか金沢に帰ってきました。
金沢駅に着いたら、数少ないタクシーを待つ長蛇の列。あっさり、タクシーをあきらめ、雪の中を自坊まで徒歩で帰ることにしました。約1時間かけ、融雪装置の水があふれる車道(降雪で歩道が通れないため)を歩いて、やっとの思いで、東山一丁目まで帰ってきました。着ていた作務衣が、雪と融雪装置の水でぐっしょり濡れ。ころばないように、必死で歩いてきたので、それどころではなかったようです。
さて、ここからです。
まるで、スキー場のゲレンデのような「子来坂」が待ちかまえています。ここを上らないと、自坊にはたどり着けません。坂の斜度は、30度。金沢市内で、自動車が通られる「もっとも斜度がキツイ坂道」としても有名です。その坂に、およそ90センチの雪が積もっています。
がんばって、雪をかきわけ、坂を上りきって、ようやく自坊にたどりつきました。大阪駅を出て、なんと6時間半も経過していました。無事に帰ってこられて、よかったです。それにしても日本の新幹線は偉大です。これぐらいの雪には負けません。ほんとうにスゴイですね。
それはそれとして大雪の日の参拝は、ご注意ください。宝泉寺へは子来坂からも、卯辰山公園線からも、自動車では入って来られません。こんな程度の雪なら、だいじょうぶだろうと、安易な気持ちでクルマに乗って来ると、たいへんな目に遭います。まちがいなく、雪にタイヤをとられ、身動きできなくなってしまいますよ〜
とはいえ境内には、この季節ならではの美しさがあります。雪に包まれた当山は、静寂そのもの、まさに「銀世界の浄土」です。こんな雪の中でも、ツボミをつける薮ツバキや、雪に埋もれながら咲くスイセンの星のような花を見つけると、ふと涙がこぼれます。
すっぽり、雪に包まれています。
日増しに、雪が降り積もり、とんでもないことになってきました。
がんばって、雪をどかしたら、出てきました!
本堂脇部屋の屋根には、1メートルを越える雪が降り積もって、地面に積もった雪と屋根から垂れ下がった雪が上下につながって白く大きな壁面に。この雪の重みで、サッシの窓ガラスが割れてしまいました。
こんなことは、はじめての経験です。この白く大きな壁を切り崩す作業に追われています。棒の先に鋤(すき)のような金具がついたものを使って、雪を切っています。
連日の雪かきで、腕の痛みを通り越して、手が上がらなくなってきました。
この本堂脇部屋の屋根の上には、本堂から落ちた雪が落ちて、その上に雪が降り積もり、庭の雪とつながって「天然のかまくら」状態。家屋が雪の重みに耐えきれず、倒壊しないことを祈るばかりです。
二人で力を合わせて、本堂脇部屋のや根雪の一部を下ろしました。
軒が雪の重みで折れてしまいました。
サッシの窓が割れたり、軒がつぶれたり、水道管破裂したり、今年の雪は大変です。午後からの雨で、雪が水分を吸って、ますます重くなってきました。
昭和38年の「三八(さんぱち)豪雪」に倣って、今年の金沢の大雪は、「三〇(サンマル)豪雪」と称され、後世まで語り継がれるかもしれませんね。
昨日の雨で、雪のかさが減ったとはいえ、まだまだ積もっています。今日は「町内会一斉雪かきデー」とゆうことで、午前9時から午後2時まで除雪作業にあたりました。
子来坂の階段が出ていました。これは歩きやすい!
雪かきマシーン登場! さすが、これはスゴイ! 前田さんの見事な操縦で作業が進みました。
雪との格闘に明け暮れた一週間。冬の暖房に欠かせない灯油の運搬や、救急車が通れるだけの道幅の確保がなんとか確保できました。みなさま、おつかれさまでした。
自坊の除雪が後まわしになったので、雪が固まって、雨を吸い込んで、固くて重くて、たいへんです。
これで、ようやく子来坂から宝泉寺を経て、東山蓮如堂へと続く境内全域の雪かきが完了しました。
「雪かき三昧」の一週間でした。みなさん、たいへんお世話になりました!
ありがとうございました。
やっとのことで、雪かきが終わった! と、思ったら、また雪。今日もがんばろうー