〒920-0836 金沢市子来町57
電話 076-252-3319
高野山真言宗 宝泉寺
通称「五本松」(ごほんまつ)
\ 宝泉寺は、ココ! /
2019年3月21日、当山本堂で野村さんの三回忌法要がおこなわれました。
お世話になった野村さんに感謝を込め、お経を唱えて追福菩提をお祈り申しあげました。
在りし日のおもかげをしのび、ともに汗を流した記憶を、ここにとどめておきたいと思います。
おつくりいただいた護摩木を一本のこらず焚きあげ、
護摩で生じた功徳をみんなの利益のために回向いたします。
他者のために汗を流す、みなさまの菩薩行に感謝です。
野村さんは、当山の「護摩木小屋」の設計に尽力くださった設計士さんです。
この護摩木小屋は、2015年、住職晋山20周年を記念して、檀信徒の浄財寄進で建立された護摩木を入れておくためのものです。
毎週末、頭にタオルを巻いた野村さんが来られ、小屋づくりに精を出してくださいましたね。
野村さんの設計図にしたがって檀信徒有志で基礎工事をし、業者にプレカットしてもらった材木をみんなで組み立てていきました。
ただ建前(棟上げ)に、大工さんのご指導を仰ぎましたが、あとは野村さんと有志が建てたといっても過言ではありません。
長谷川(時)さんが倒木の根っこを使って、地面をドンドン。しっかり固めました。
縄張りで打った杭のまわりに、遣り方の杭を打ったり、水糸を張ったり‥
まるでジャングルですね。護摩木を収納する小屋がほんとうにできるのでしょうか?
長谷川(時)さんと長谷川(嘉)さん、ありがとうございます。
仕上がった型枠にベタ基礎を打つ作業です。
大量のコンクリートが必要となりますが、場所が場所です。
こんなとこまでミキサー車が来てくれません。
もはや人力にたよるほかありません。
ところがです。なんとびっくり!
すべての生コンをたった一人でこねた人がいます。
恐るべし! 人間ミキサー 森さんです。
待ちに待った、材木が届きました。
いよいよ上棟式です。今日だけプロの大工さんの力を借りました。
野村さん・長谷川(時)さん・長谷川(嘉)さん・松田さん・森さん、ありがとうございます。
大工さんのご指導のもと、小屋づくりに汗を流しました。
おかげさまで、建物のアウトラインができあがりました!
サッシ扉は、野村さんのご寄付です。
雪が後方に流れるように、片流しの屋根を採用。
トタンで屋根をふきました。
筋交いを入れ、強靭な建築金具を打ち込んで、建物を固めていきます。地震にも負けません。
庫裏の外壁と同じように、防水紙を貼って、その上からなスギ材を用いて外壁を作りました。
スギ板を横に張る「下見板張り」で仕上げます。
長谷川(嘉)さんが電灯をつけてくれました。
小屋の外も中もバッチリです。
内部の隙間に、残った板を張って風の進入を防ぎます。
床板はありません。スノコを敷いて、ケースに入った護摩木を積み上げていく予定。
できるだけたくさん収納ケースがおさめられるように棚をたくさんつけていただきました。
暗くなっても作業を続ける、野村さんと大村さん。
石田さんが渋い色で塗装してくださいました。
あとは看板をとりつけて、「護摩木小屋」完成です。
以上です。
少し古い記録ですが、ごらんいただきありがとうございます。
ホームセンターで砂利を購入すると、たいてい厚めのビニール袋に入っていますよね。野村さんは、それを洗って、ゴミ袋等に再利用できることを教えてくれました。
使った電源コードは、泥をふきとってから、一分の隙もなく巻きます。
野村さんはモノを大切にする、とてもやさしい人でした。
野村さん、どうもありがとうございました。
毎日、安心して護摩修法できるのは、護摩木小屋のおかげです。ここにたっぷり護摩木が収納されていると思うだけで、心強いです。
ご浄財を寄進くださった檀信徒の皆様に心より感謝申しあげます。
作業を手伝ってくださったみなさま、どうもありがとうございました。
寺は住職一人だけでは成りたちません。
みなさまのお力添えがあってこそです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。