〈毎月1日〉護摩と法話 あるよ!

マンガ備忘録|小船 游『亡国のカルネアデス』

小船 游『亡国のカルネアデス』(集英社ホームコミックス)

過日、小笠原正仁先生から1冊のマンガ本をいただきました。

小船游『亡国のカルネアデス』です。

可憐な絵に包み隠された、リアル。

21世紀末に4度前後の気温上昇が予測されており、その結果として、取り返しのつかない影響がもたらされると予測されていますが…

マンガ通りの展開にならないことを祈りながらページをめくるほかありませんでした。

なんども足を運ばせていただいた被災地の風景が彷彿としてよみがえり、胸がしめつけられる思いがしました。

一巻、完結です。

201X年 地球規模の気候変動により未体験の超大型台風が日本を次々と襲うことが予想されていた。

そしてそれは日本全国が水没してしまう事態の危険性を孕んでいたのだが、政府は打つべき手がないためにその事実を国民から隠していた。

女子高生・天宮光はある雨の朝、トラックに轢かれそうな少年をかばって交通事故に巻き込まれてしまう。

死の予感の中、深い闇に落ちていく光は未曽有の巨大台風のせいで荒れ果てた50年後の日本だった。

その世界では政府側は強大な権力により人々を支配、政府に選ばれなかった者たちは最低の環境の中で生き延びていた。

虐げられた人々のリーダーは光の大親友・愛にそっくりな桜坂凜。凜はその不思議で特殊な能力で圧倒的な支持を受けていて、光は心底感心するのだが…

凜が扇動する政府の食糧庫から暴力的に食料を奪う計画に光は思わず立ちはだかってしまうのだった…。

カルネアデスの板

古代ギリシャの哲学者カルネアデスが示した問題。難破で海に投げ出された人が、一人しか摑(つか)めない板を奪い取り自分の命を救う行為について正当性を問う。カルネアデスの舟板。(『大辞林』)

2019年11月19日発行
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