摩利支天ご縁日|10/1 (火) 午前11時から護摩と法話

備忘録|おかざき真里 著『阿・吽』 1巻〜8巻

おかざき真里著『阿・吽』小学館  監修・協力 阿吽社

ウワサの弘法大師伝(マンガ)、おかざき真里著『阿・吽』(1巻〜8巻)拝読しました。

恥ずかしながら昨年末まで、本作品の存在をまったく知りませんでした。(汗)

あっと驚く、ストーリ展開。圧倒的な画力! 1巻から8巻まで、イッキ読み!

せっかくなんで、忘れたときのための用意に、要点を書きとめておきま〜す。

2019年2月12日 
『阿・吽』第9巻  発売されました!

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備忘録|おかざき真里 著『阿・吽』1巻〜8巻

おかざき真里著『阿・吽』ビッグ スピリッツ コミックス スペシャル 小学館 監修・協力 阿吽社

〈1巻〉 弘法大師の名で知られる男、空海。比叡山延暦寺の開祖、最澄。ふたりの天才は出世街道からドロップアウトする。革命はそこから始まるー

1話 最澄(さいちょう)と空海(くうかい)

堕落した僧院を目の当たりにして、正式な僧侶でありながら山にこもって修行する決意を固める最澄。

長岡京大学寮で不眠不休。あらゆる学問を修め、これ以上学ぶことがないという空海。

やがてまみえ、世界を変えていく、二人の男の物語がはじまる。

2話 阿刀大足(あとのおおたり)

第1話の4年前にさかのぼる。「貴物(とうともの)」と呼ばれていた真魚(まお)は、生家を離れ、学者である阿刀大足(あとのおおたり)の家に大学受験の勉強をしにきた。

将来役人になって、国を仕切るには儒教を学ぶべきであるといわれ、明経科の経書などをすすめられるものの、心そこにあらず。真魚は時折、夜抜け出して山林をうろつく。

3話 勤操(ごんぞう)

勤操は真魚がもつ宇宙の律を胎内に引き込み、自らを触媒とし、放出することのできる器であると看破する。

その器を満たすものに出会えず、また吐き出すこともできず、ただ破れそうになっている天才(真魚)に仏道への道を示す。

「犀(さい)の角のごとくただひとりゆけ」と。

4話 泰範(たいはん)

785年、最澄が山に入る直前、後の一番弟子泰範と出会う。彼は皆の欲するものを差し出し、泥をすすって咲く睡蓮であるという。

そんな泰範を見た最澄は、修行時代苦楽をともにした亡き羽取(はとり)の姿を重ね合わせて涙する。

5話 山の中

時の帝、桓武天皇が長岡に都をうつす。巨大化し権力を持った当時の仏教から逃れるための遷都であった。

最澄は一人静かに山にあって修行していた。そのときである。勤操に誘われ山中をかけめぐる真魚は、水辺で冥想する最澄の姿を見る。

齢の差七歳。最長が比叡山で基礎を築きつつある頃、真魚はまだ空海の名がなかった。

〈2巻〉 山籠りを続ける最澄。正しさを説く彼を慕う者が次々と集まるが、ある日、その正しさが揺らぐ事件が起こる。一方、都ではサプライズ人事で帝になるべく生まれていない、桓武が帝になる。不安が蔓延してゆく日本の中枢で、人々に求められたものは果たしてー

6話 灯(ともしび)

「私は愚か者の中でもっとも愚か、狂人の中でも極狂、クズ以下のただの生きもの、最低最下の最澄」だと自己を見つめる天才最澄。

そのかたわらにいる者のは、正気ではやっていけない。近寄ると焼かれる。灯のように‥ 

7話 散花天女(さんげてんにょ)

太古からこの国には山岳信仰があった。畏怖の念を持ち、神秘の声を聞き、大自然の懐にくるまれる場所である。

神が住み、命が生まれ、緑がはぐくまれる。そして命の尽きる場所。それが霊山である。

8話 慈雨(じう)

生きとし生けるものみなすべてが、 仏としての性質をそなえ、仏となれる可能性がそなわっているという最澄。その教えに魅せられて幾人もの私度僧(国家の許可なく出家した在野の僧)が集う。

そのなかの不逞の徒が戒律を破って、数々の問題を引き起こす。どうする最澄? それでも慈しみの雨は、降りやまない。

9話 薬師如来(やくしにょらい)

絶望を抱えたまま、なお進もうとする最澄。規律、戒律が徹底され統率がとれ、比叡山は一大宗教団体の体をなしていく。

最澄自ら鑿をふるって、すべての人を治し癒やす仏様、薬師如来を彫刻する。

10話 桓武(かんむ)

不安が蔓延している時代、帝になるべく生まれていない、桓武が帝になった。本来なら他戸(おとうと)が帝になるはずだった。

そして長岡に新しい都をつくっていた藤原種継(ふじわらのたねつぐ)が殺される。

11話 邂逅(かいこう)

桓武帝の弟、早良親王(さわらしんのう)が種継殺人の容疑をかけられ、廃太子として乙訓寺(おとくにでら)に幽閉さる。その後配流の地で憤死。さらに身の回りの者が次々と死んでいく。そして伝染病に洪水‥ 

桓武天皇が狩りに出たところで、最澄と邂逅する。

〈3巻〉 けもとなり、激しい修業を経てついに我(あ)を見た真魚。たどり着いた丹生(にう)の里‥ そこで空海の名を得る。そして永遠の地も‥

12話 けものへん

ケモノのように死の淵ギリギリまで自分を追いつめ、修行を繰り返す真魚。

勤操は意を決し、真魚に虚空蔵求聞法(こうくうぞうぐもんじほう)を授ける。

13話 胎内

この時代、修行者の多くが山岳に場を求める中、真魚はなぜ虚空蔵求聞法に室戸崎を選んだのか?

山・海・太陽・空・風・木・水・岩、そのすべてがそろっているからにほかならない。

この洞穴は、大宇宙の胎内だ。

14話 空と海と

勤操が修行を終えた真魚に聞く。

「虚空蔵求聞法で何か掴めたかね? お前さんは何を見たかね?」

真魚が答えていう。

「我(あ)を見た」。

15話 丹生の里・その一

狩場明神(かりばみょうじん)の結界を抜けて、丹生の里に入る空海。そこで丹生都(にうつ)率いるツチグモ一族と出会う。

その里は水に恵まれ、作物も豊富にとれ、何より良質な丹生(辰砂=水銀の主要な鉱物)の産地であった。

この里の豊かさを狙って、凶暴な秦一族が忍び寄る。

16話  丹生の里・その二

何百年もの間、里を守ってきた丹生都(にうつ)に対して、

「我(あ)がこの里をひき受けよう。里ごと面倒を見よう」と約束する空海。

丹生の里から望む、あの山が「高野山」だと知らされる。

17話 阿吽

阿刀大足に向けて、自らの出家宣言する『聾瞽指帰』を著す空海。

いまだに代々帝を守るために結成された僧侶十人衆に入るのを断っている最澄。

両者ともに目指す仏教の完成のため、渡海する決意を新たにする。

〈4巻〉 仏教の真髄を求め最澄と空海は、奇しくも同じ地・唐を目指す。だが二人の前に大きな困難が立ちふさがってしまう!!

18話 薬子(くすこ)

平安初期の女官(にょかん)藤原薬子は、平城(へいぜい)天皇の妃の母でありながら、天皇の寵愛を受ける。

19話 安殿(あて)

平城天皇は皇太子時代より妃の母で夫のある藤原薬子を寵愛して醜聞を招き、父(桓武天皇)より薬子の追放を命じられる。

薬子の夫(藤原縄主=ふじわらのたたぬし)は春宮大夫(とうぐうのだいぶ)につく。

20話 天台法華講話

最澄VS南都六宗。802年、高雄山寺で最澄が南都六宗の高僧に対して天台法華講話をおこなった。

当日講義する勤操の世話係として空海が末席に座す。

21話 三車火宅(さんじゃかたく)

最澄は、「すべての人間が救われる」と説く。

徳一は最澄に反論し、「救いを理解できない人間を喜ばせるまやかし」であるとする。

相拮抗する二人に、空海がひと言も発せず、場に風を通す。

22話 分水嶺

空海の入唐に当たって、遣唐使の一員に加わる準備をはじめる勤操。

その前に空海は、まず正式な僧となる得度をしなければならない。

勤操はどんな手段を使って、空海を遣唐使にぶち込むのか‥

23話 約束

遣唐使の費用のため金策に奔走する勤操。

空海を藤原喜娘(ふじわらのきじょう)に会わせるや、たちまち喜娘の心をつかみ、「唐に行き戻ってきた暁には、金より大事なものをもって帰ってくる」と約束を交わし、支援を得る。

丹生の里で丹生都と再会し、「この山のために唐に渡って、仏の教えとこの世の理(ことわり)、すべてを学び、己を満たす」と約束する。

最澄は紆余曲折を得て、希望通り遣唐使の一員に選ばれるが、空海は選ばれなかった。

〈5巻〉 遣唐使に選ばれ注目を集める最澄。選に漏れ、更なる荒行にまい進する空海。そのふたりが運命の邂逅を果たす‥ はたして彼らの思いは海を越えるか!?

24話 双黄鵠(そうこうこく)

最澄と霊仙(りょうせん)が遣唐使の歓送の儀式に参列する頃、徳一は蝦夷の地での布教活動に向かう。

霊仙と徳一は、ともに霊聖の冥護あらんことを拝み合って別れる。

一方空海は、遣唐使一員の選にもれ、更なる修行にまい進する。

25話 再生

紫宸殿(ししんでん)での餞別の宴は、死をも覚悟の遣唐大使に、帝(みかど)主催で行われる。

そこで最澄は、空海と再会する。

26話 別離

空海は、正式な僧侶となる得度を受け、次いで東大寺戒壇院にて授戒をいっきょに受ける。これだけ破格な得度、授戒は前代未聞。あの最澄ですら4年がかりだった。

先に出発した遣唐船のうちの一隻が瀬戸内海で座礁。当時、事故が起きると同船した僧侶は忌避され、別の人物を立てることもあった。

奇しくもピンチヒッターとして、太宰府で修理を待つ遣唐船に乗船する空海。晴れて遣唐使の一員となる。

27話 セッション

自らと同じか、それより大きな器を持つ者に、最澄はこの時はじめて出会った。

彼の名は、空海という。

28話 赤岸鎮(せきがんちん)

遣唐船四隻が唐に向けて出港。

第一船には、遣唐大使の藤原葛野麻呂(ふじわらのかどのまろ)・空海・霊仙・橘逸勢(たちばなのはやなり)らが乗りこみ、第二船に最澄が義真(ぎしん)・福成(ふくじゃり)らが乗った。

途中で嵐に遭い、第一船が流れ着いたのは、目的地長安から程遠い福州赤岸鎮であった。第二船は無事明州に着いたが、最澄は病に倒れる。

大使が何度も嘆願書を書くが上陸は許されない。そこで空海が代筆。たちまち上陸の許可が出る。

29話 へんげくうかい

この時代、文章は役人の大きな武器であった。出世・注進・意向、「上」へのアピールはすべて、文書で行われたからである。

ここでも空海は、閻済美(えんさいび)宛て入京の願いを書く。

空海は自らを修行中の身と宣言し、まだ何者でもなく、道の途中で未熟であると強調。逆に閻済美を「中丞閣下」と呼び、徳の高さと正義の心を讚え、美しい文で大きく持ち上げる。

〈6巻〉 天台山で研鑽を積む最澄。長安で重要な出会いを繰り返す空海。果てなき追究を続けるふたりの心がついに出会う!!

30話 大唐の春

827年、唐、五台山。霊仙三蔵法師が毒殺される。

それより遡ること20年数年前、空海たちは、はじめて長安の門をくぐった。

31話 夜行解禁

上元節夜の部。ふだんは日没とともに閉じられる坊(区画)の門が解放され、夜行が解禁となる。

地上6メートルの竿に5万個の灯籠をつけた「灯樹」をはじめ、無数の灯りでさんさんと照らし出された街は、さまざまな見世物や楽隊。3日3晩ぶっ通しで宴がくり広げられる。

32話 サンスクリット

霊仙は般若三蔵(はんにゃさんぞう)とともに、サンスクリット語の『大乗本生心地観経(だいじょうほんじょうしんじかんぎょう)』の漢訳を成し遂げ、その功績によって「三蔵」の称号を得る。

33話 上巳節(じょうしせつ) 

3月3日は上巳節。水ぬるむ春のひととき、若い男女は水辺に出て、祓禊(はらえみそぎ)をし、花をめでる。曲水の宴ともいう。

34話 白居易(はっきょい)

唐の詩人、白居易に頼まれて、清玄機(せいげんき)という妓女に出す懸想文(けそうぶみ)の文を考え、代筆する空海。

「あなたの悲しむ姿は、春の雨を含んだ梨の花のようだ。泣かないで欲しい。そんなに優しく、そんなに幽かに、世界は春の雨、やわらかく包まれる‥」

花がこぼれるほどの、甘く美しい、恋の文を。

35話 道

帰国する前、順暁大和尚(じゅんぎょうだいわじょう)から新たな仏法を学ぶ最澄。それは唐で今とても流行っている密教だった。

最澄は密教の断片を学んだだけで帰国。空海は密教のすべてを求めて青龍寺の恵果和尚(けいかわじょう)にまみえる。これが後々、二人の道を分けていく。

〈7巻〉 遣唐使の任を終え帰国した最澄を待っていたのは、策略入り乱れる朝廷。そして長安に残り、密教の深奥部へ突き進む空海もまた、巨大な存在にぶち当たる‥

36話 三人の親王

三人の親王(安殿=あて・神野=かみの・伊予=いよ)が、桓武帝の当病平癒を最澄に依頼し、祈祷するものの‥

37話 灌頂(かんじょう)

桓武帝平癒のため、最澄が高雄山寺で密教の灌頂をおこなった。桓武帝ご出座を要請するも、身代わりに勤操和尚が受法する。

38話 青龍寺(せいりゅうじ)

般若三蔵(はんにゃさんぞう)と牟尼室利(むにしり)三蔵とともに、空海は青龍寺へ行く。

恵果和尚は、空海を一目見て言った。

「私は前からそなたがこの地に来るのを知っていたが、ずいぶん待った。今日会うことができて、大変喜ばしい」と。

39話 曼荼羅(まんだら)

恵果和尚を丸のみする、空海。世界の真理(マンダラ)へダイブする。

40話 恵果(けいか)

1000人以上の弟子を差し置いて、日本から来た空海が恵果和尚の跡を継ぐ。

6月12日、胎蔵界灌頂(たいぞうかいかんじょう)。7月、金剛界(こんごうかい)灌頂。8月、伝法阿闍梨位(でんぽうあじゃりい)灌頂を受ける。

41話 三十帖冊子(さんじゅっちょうさっし)

巻物はかさばるし、見たい箇所がすぐ見られない。だから重要な箇所を抜き書きし、梵字の解説も加えて、小さな冊子(ノート)をつくった。これなら、懐に入れて、どこでも読める。

冊子の書写に橘逸勢(たちばなのはやなり)も参加。こうして何人もの手を通し、編まれた冊子を、のちに「三十帖冊子(さんじゅうじょうさっし)」と呼ばれる。

〈8巻〉 信念のためひたすら耐える最澄、坂上田村麻呂も心動かす‥ 一方帰国したが、太宰府にとどまる空海‥ そんな時、桓武帝崩御の報。朝廷に激震が走る。

42話 生生流転(しょうじょうるてん)

来るはずのない船だった。それが来た! 遣唐大使高階真人遠成(たかしなのまひととおなり)が乗っている。

空海が唐に来るとき、行方不明になった第4船。一度日本に戻ったが、唐の皇帝が亡くなり、唐にやって来たという。それに乗って帰りたいという空海。

恵果和尚がいう「密教を持って逃げて欲しい。心せよ、空海。」

そして12月、恵果大和尚が遷化する。

43話 虚往実帰(きょおうじっき)

空海と恵果和尚との深い縁(えにし)が語られる。

空海の夢まくらに恵果和尚が立って告げていわく、

我と汝は宿契(しゅっけい=前世からのちぎり)。何度も何度も生まれ変わり、師と弟子の関係になるのは、今回がはじめてではない。汝はこの西の地(唐)にて、ようやく我と結実した。次は東の国にて、我が汝の弟子となろう。密教の花をともに日本で咲かせようぞ。汝がはそれに行きて、これを東国に伝えよや。

44話 日赤くして光無し

延暦25年3月17日、安殿皇太子の寝殿に血の雨が降り注ぐ。この頃、京の東・北・西の三方で火の手があがった。

日赤くして、光無し。巨大な光がこの日、堕ちた。桓武天皇、崩御。

45話 平城帝(へいぜいてい)誕生

平城天皇即位。藤原薬子を呼び戻して、尚侍(ないしのかみ)とする。

46話 御請来目録(ごしょうらいもくろく)

最澄が空海の御請来目録(ごしょうらいもくろく=唐から持ち帰った経典の目録)を受け取り、自分の中に欠けているものに気づく。

仏説摩利支天経まである‥

47話 炎

火はすべてを照らし、人を惹きつける。気持ちを集中させ、引き上げる。そして空海こそが、光そのものだった。

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