摩利支天とマンジ

摩利支天

摩利支天は

  • その時、世尊は比丘に告ぐ。日の前に天あり、摩利支と名づく。大神通自在の法あり、常に日 の前を行き、日は彼を見ざるも彼れよく日を見る。人のよく見るなく、人のよく知るなく、人のよく捉えるなく、人のよく害するなく、人のよくだまする事な く、人のよく縛するなく、人のよくその財物を債するなく、人のよく罰するなく、怨家もよくその便りを得るを畏れず。

と、摩利支天の功徳が経典に説かれています。 また、摩利支天の名を知る人にもまた、この徳が自ら備わるといわれています。

右旋するマンジ

「マンジ」は太陽の無限に発展する生命力の象徴です。マンジは摩利支天のシンボル・マーク。太陽の無限に発展する生命力を示したものといわれ、宇宙の真理であると同時に、不滅の滅のシンボルであるとされています。マンジは、全宇宙の生きとし生けるもの、ありとあらゆるものを包み込んで、全宇宙をつらぬいている大いなる生命の働きそのものをあらわしています。

マンジは、太陽神・摩利支天にふさわしいシンボルです。

お釈迦さまの胸元に描かれたマンジ
お釈迦さまの胸元に描かれたマンジ

余談ですが、高野山の応徳涅槃図(高野山金剛峯寺所蔵・国宝、267.6cm×271.2cm。「応徳三年(1086)丙寅四月七日甲午奉寫已畢」の墨書銘あり)の中央に横たわるお釈迦様の胸元にも、右旋するマンジが描かれています。縦線の一部が消えていますが、明らかに右旋するマンジです。

摩利支天のシンボルマークもまた、右旋するマンジです。

国宝 仏涅槃図 応徳三年(1086)銘 金剛峯寺 (267.6cm×271.2cm)
国宝 仏涅槃図 応徳三年(1086)銘 金剛峯寺
(267.6cm×271.2cm)

摩利支天の種子

梵字「マ」
梵字「マ」

摩利支天の種子「マ」は、梵号あるいは真言の初字で「一切法大我不可得」の義をあらわしています。すなわち、摩利支天が大日法身の大我であるということを意味します。

摩利支天の真言

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