毎月1日、摩利支天のご縁日。午前11時から護摩と法話があります。

護摩|南米開教区巡回布教報告

「高野山教報」第1627号2018年3月1日

「高野山教報」第1627号2018年3月1日

サンバの国で199人が参加

(2017年)11月30日、約30時間の旅程を終えて本山布教師である竹原祐乘師(淡路支所・法導寺住職)と辻雅榮師(石川支所・寶泉寺住職)がブラジル・グアルーリョス国際空港に到着されました。さすがに寝不足とのこと、疲れが顔に出ています。迎えの車に乗っていただいて夜の高速道路を一時間走り、40人ほどの信者が待つ南米別院金剛寺に到着したのは8時半ブラジル料理のシュハスコ(焼肉)で歓迎歌を行いました。

元気を取り戻した翌朝は、7時の朝勤行を皮切りに早速、竹原師は午前10時から老人ホームの慰問講演に出かけていただき、午後2時からは日本語学校の生徒達にギターの生演奏と紙芝居を織り交ぜた文化講演が行われ、生徒も先生方も大喜びでした。

辻師には9時より南米開教区所属のわずか3名の開教師に向けて護摩供について丁寧な講義をしていただき、午後には婦人会の人達を交えて護摩に使う丸香(がんこう)作りの実習をいたしました。改めて護摩の重要性を考える良い機会となりました。

月例護摩供特別伝道が12月3日の予定なので、翌日の土曜日はその準備と打ち合わせに一日費やされ、時間を見計らって土曜日の午前中に開かれるフェーラと呼ぶ青空市場の見学にお連れしました。時期的にも美味しくなったマンゴーやパパイヤを買ってお寺で試食していただきました。

ブラジル金剛寺で特別伝道護摩供を厳修

金剛寺では毎月第1日曜日が月例護摩供。年々参拝者が増えて毎回100人以上が集まる護摩供ですが、今回は『特別伝道護摩供』と銘打ったことで199人が本堂を埋め尽くし、「白着(しろぎ)」と呼ぶ祈祷衆を先頭に入堂。竹原師は大壇登壇して理趣法を修法していただきました。

護摩壇には辻雅榮師が登壇し、いよいよ特別護摩供が始まりました。辻師は本宗きっての護摩師です。凄まじいほどのスピードで修法する時もあれば、動作を完璧に静止する姿勢もあり、その緩急を繰り返しながら、1792本の添え護摩木が焚かれていきました。驚くことに燃え上がる火の高さは常に一定を保っていて実に美しい護摩でした。毎回参拝している信者は感動して一言「凄かったねぇ」と漏らしました。

2時間半の護摩の終了後には辻師より布教講演をいただきました。子供の頃に護摩に憧れていたこと、生前の金山穆韶(かなやまぼくしょう)僧正の護摩法を求めてやってきたこと、高野山での不思議な出来事などが語られ、通訳を通してポルトガル語にも訳されて日本語が解らない非日系人にも伝えられました。

続いて竹原師の音楽法話の始まりです。ギターを使った音楽法話です。竹原師独特の語り口や面白い表情に緊張した会場の空気が一変して笑いに包まれました。子供の頃の師が無事に成長出来ないかもしれないと言われたことで父母が悩んだ時に救ってくれた医者の話や、高野山で出会った板前さんの話などに、ギターと歌を織り交ぜて会場を盛り上げながら大師信仰の大切さを伝えていただきました。

両師のお陰で大変盛況な特別伝道になりました。両師と本山の援助に心から感謝申し上げます。

海外の開教区はそれぞれの国にお国カラーがあり、ここブラジルは笑顔とサンバが代表する音楽好きな国民性です。一本のギターが奏でる音楽が神秘色の強い真言寺院を明るくし、和みの聖堂に変えてしまう。不思議な光景でしたが、これが開教区の特色でもあります。

高野山から遠く離れたブラジルではお大師さまのみ教えを伝える伝道所がここ金剛寺であり、開教師はそれを伝える役を担っています。その布教活動は日本国内の寺院と同じですが、一つだけ違う点は、私たち海外の開教師は在住する国のために平和を祈り、仏教徒であり大師信者の一人ひとりに寄り添い、密教の修法を通して幸せを願うという点です。けれども私たち日本人開教師はポルトガル語にはいまだ難渋しています。でも、昨年、ようやく若い日系三世の僧侶ができましたので、これからが楽しみな開教区になりました。

(南米開教区総監 密 祐快)

(2018年3月1日「高野山教報」第1627号)

まりちゃん

おかげさまで、またとないご縁をいただき、護摩を修法させていただきました。どうもありがとうございました。

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